でこまる健忘録

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民法 権利能力なき社団、代理、心裡留保、虚偽表示

旧司昭和59年第1問より

権利能力なき社団
…社団としての実体を有しつつも法律上権利・義務の帰属主体たりえない団体

【要件】
①団体としての組織
②多数決の原則
③構成員の変更に関わらず存続
④総会の運営、財産管理等、社団としての実態を備える

【法律関係】
<団体の財産>
構成員に総有的に帰属する。→構成員に持分権、分割請求権無し
<団体の債務>
構成員に総有的に帰属する。→構成員は個人責任を負わない
<不動産登記>
社団名義ではできない。→代表者個人名義か構成員全員の共有名義でする

◆代理(99条)
代理人が本人のためにすることを示して、相手方に意思表示をし、また、相手方から意思表示を受けることによってその法律効果を直接本人に帰属させること

【要件】
①本人のためにすることを示すこと(顕名主義)
代理人の法律行為が有効に存在すること
③代理権の範囲内にあること

  ①⑴本人に効果を帰属させようとする意思(代理的効果意思)
     ※本人の利益を図る意思は必要無し
     顕名は周囲の事情から判断して、本人が誰であるか分かれば良い(100条但書)
     ⑶署名代理であっても、代理人に代理意思があると認められる限り有効な代理行為といえる
     代理人に代行権限がない場合、表見代理(110条)が類推適用される。
        →相手方は代理権の存在を信頼した訳ではないがその信頼は取引上保護に値する。

心裡留保(93条)
…表意者が真意でないことを知りながら意思表示をする事

    代理人の権限濫用行為については93条但書を類推適用する。
       →相手方が代理人に権限濫用の意図があると知り又は知りえた場合に限る。

◆虚偽表示(94条)
…相手方と通じてした虚偽の意思表示
※虚偽の外観を信頼して法律関係に入った第三者を保護する必要があり、善意の第三者には無効を対抗できない。(表示主義)

【「第三者」とは】
当事者及び包括承継人以外の者で、虚偽表示による法律関係の存在を前提として利害関係に立った者。

【94条2項の類推適用】
通謀のない場合でも、①虚偽の(登記などの)外観があり、これを②権利者が明示・黙示に承認した(真の権利者に帰責性がある)場合に③第三者が信頼していれば、94条2項の類推適用によって善意の第三者は保護される。